
ヒメヒラタカゲロウ・スティルボーン ネオパラ
ヒメヒラタカゲロウのハッチがあるときにマッチするフライパターン。
ボトムからのハッチが出来ずに水面直下ドリフターになった、ヒメヒラタカゲロウスティルボーンにまっちするフライ。
カリタ式のパラフライは、パラシュートタイプフライの長所だけを形にしてある。それは、フライボディを水中ドリフト出来ること、厳選したハックルは水平に薄く巻かれてたいへん高性能。
その目的は、フライボディを水面直下へ安定してドリフト出来ること。また、たいへんソフトなフライ着水が楽に出来ることは最強力メリット。
逆に、パラシュートタイプが見切られる最大の要因である、傘のような丸い毛玉シルエットに仕上げないこと。つまり、「分厚く巻いた」パラシュートハックルが、一般的なパラシュートタイプフライのもっとも弱点になっているのだ。

マルモライマージャー(ヒゲナガカワトビケラ)#6
ヒゲナガカワトビケラ(Stenopsyche marmorata)のハッチ(羽化)があるときにマッチするフライ。
ヒゲナガカワトビケラのピューパは、体長25㎜ぐらいと大きく、春から秋まで日常的にハッチがあることから、大型トラウトのもっとも基本的な捕食物になっている。
ハッチは水面で行われ、その羽化脱皮途中やシャックがうまく脱げない羽化失敗個体がもっとも食われやすい。だから、ただのアダルトパターンよりも、羽化失敗という要素を明確にしたフライデザインの方が効果が高い。
その羽化途中や羽化失敗を表現するために、シャックをフライボディのテイルに付け、また、シャックがクシャクシャでボディに絡みついている様を表現するためにボディファイバーがアブドメンをふんわりカーバーしている。
ヒゲナガカワトビケラへのライズは、エキサイトしたトラウトが激しいスプラッシュを起こすことがおおい。また、ハッチがあれば、体長30ミリ近いピューパのシャックが流下することでもわかる。