ライズを釣る Fly shop
フタバコカゲロウのハッチ出来なかったイマージャー、フタバコカゲロウ・スティルボーンにマッチするフライパターン。 フタバコカゲロウは、コカゲロウとしては特別で早瀬や平瀬流心のボトムハッチ(川底ハッチ)してくる。 だから、ハッチ出来なかったイマージャーは、水面上には出られずに水中ドリフターになってしまい、ヤマメやトラウトにとってはたいへん捕食しやすいドリフターになっている。 その代わりに、フライフィッシャーにとっては、そのハッチを釣るのに水面上に浮いたドライフライではなかなか思うように釣れない状態になりがち。 そこで、早瀬や平瀬流心で波にもまれてもボディを安定して水面直下にドリフト出来るようにパラシュートタイプハックルにデザインしてある。 だがこれは従来のようなパラシュートフライじゃない。 それは、ロングハックルを選んで、下面フラット極薄に仕上げてある。それによって、少ないハックルファイバーでも確実に水面へ載るようになり、パラシュートタイプハックルの弱点である傘状毛玉タンポポ状態にならなくなった。 つまり、パラシュートフライパターンのメリットだけをすべて活かしたフライになっている。
ウスバガガンボは、川の平瀬全域に生息していて、春から晩秋までボトムハッチでアダルトになる。ハッチに失敗したアダルトは、長いレッグを水面に絡めてジタバタ流下するので、ハッチがすごくわかりやすい。
シャック;ヴェインファイバー「ダークシャック」
アブドメン;ヴェインファイバー「クリーム」
セグメント:パールライトスレッド
インジケーター:ヴェインファイバー「シナモン」
ウイング:ヴェインファイバー「ライトダン」
コカゲロウ系のハッチがある時にマッチする、リアルなシルエットを持つフライ。小さめなメイフライダンが見えたら、大体サイズをみてまず使ってみるといいかも。
ウイングだけに、フロータントをつけて、ボディは水中へ。
このフライのアブドメンは、ヴェインファイバー の「ダークシャック」
ソラックスは ヘアーズイア
ウイングは、同じくVFの「シナモン」 サイドのショートウイングは ミディアムダン
シマトビケラ(淡色の中小型トビケラ)のハッチがある時に釣れるフライ。ズルッと抜けかかったシャックが特徴。早瀬平瀬の流心系からプールテールまで広いエリアで発生するのが、シマトビケラのハッチ。しかも春から晩秋までチャンスがある。ナチュラルドリフトだけでなく、時には微妙な引き波を立てるのも効果的。
アブドメン:ヴェインファイバー「シマトビグリーン」
セグメント:パールライトスレッド
シャック:ヴェインファイバー「ライトブラウン」
ソラックス:ラビットヘアー
ウイング:ヴェインファイバー「シナモン」
インジケーター:ヴェインファイバー「ライトブラウン」
*セグメント=昆虫らしさを表す特徴で腹部にあるスジ模様のこと。
ドライフライからイマージャー、カディスあれこれにシュリンプやスカッドなどなどあれこれに使いやすいフライフック。
特徴は、フックポイントがカーブしてファイト中の力点となるフックアイに向かっている事。このデザインにはフライフックに必要な理想が追求されている。
・・・じつは、このフックの特徴とは、刺さりにくいこと。刺さりにくいとは変だけど、平面に刺さりにくいこと。平面とは、トラウトのノドや、頭部のこと。フックがトラウトに飲み込まれてノドに刺さったり、頭部へのスレ掛かりを防ぐことを狙っている。大きな魚を釣りあげるフックは、口角(唇)に刺さること。それがMy理想なのである。
このようなフックが欲しかったのですが、信じられないことに、とりあえず見つからないので作ってみました。
フックサイズは、ヒゲナガカディスにピッタリな6番からコカゲロウやミッジ対応の20番まであります。
ワイヤは、スタンダードワイヤで作ってあり、軽さと強度のちょうど良いところ。16番サイズフライで60アップのビッグレインボウにも楽勝でした。
このフライパターンは、水面で羽化するマルツツトビケラが、うまく飛べずに、水面上でモゾモゾしている状態。
マルツツトビケラのハッチは、春から夏に多いが、湧水流では、春から晩秋までハッチが続く重要種。ところが、サイズが小さいのに加えて黒いウイングでほとんど見えないため、そのハッチに気づきにくく、ライズがあっても釣れないという厳しい状況になりやすい。もし、はっきりしたライズ があるのに、まったく釣れない経験があったら、それこそマルツツハッチの可能性が高い。マルツツの黒いウイングとそのサイズで、なかなか他のフライでは、マッチしにくいのです。
このフライのテイルシャックは、ヴェインファイバー の「ダークシャック」。アブドメンは、VFの「ライトケイヒル」に水性顔料マーカーでメイクアップ。ウイングは、VFの「ダークダン」を使っています。
エラブタマダラカゲロウの♀は、午後から夕方、産卵に適した平瀬の流心上空に集まり一斉に着水して産卵する。産卵後の♀は、スペントになり、ほとんど死んだ状態にな離、集団でドリフターになる。だから、産卵場平瀬下流の流心系では、突然連続なライズが発生する。そうなると、マッチフライ以外ではとうてい太刀打ち出来ない。 ハッチシーンとは比べようもなく連発するライズは、マダラカゲロウスペントの可能性が高く、中でも、エラブタマダラカゲロウは、ハッチシーズンが長く大量に出る重要種である。 下のphは、連続ライズの捕食物で、ほとんどがエラブタマダラカゲロウのスペントである。一部混じっている赤褐色系のスペントは、アカマダラカゲロウのスペント。これも忘れないようにご注意。
白っぽくてパタパタ飛ぶ中小型カディスを見たらこのフライ。ウイングのヴェインファイバーは、釣っても釣ってもすぐ浮力を回復。すごくイージーに使えるのが特徴。ヴェインファイバーウイングのタイイングも簡単で、フライが回転することもありません。
テイルシャック:ヴェインファイバー「シマトビグリーン」
アブドメン:ヴェインファイバー「シマトビグリーン」
セグメント:パールライトスレッド
ウイング:ヴェインファイバー「シナモン」「ライトブラウン」「パーシモン」
エラブタマダラ は、春から晩秋まで水面ハッチがある重要種。今日、その生息域の広さ、羽化量、ライズへの関わり方からいっても、日本のメイフライナンバーワンの存在感を持っている。 ライズは、平瀬に広く発生する。テイルシャック:ヴェインファイバー「#202 ダークシャック」
セグメント:パールライトスレッド
アブドメン:ヴェインファイバー「#307 シマトビグリーン」
ウイング「#004 ダークダン」
インジケーター「#103 パーシモン」