ライズを釣る Fly shop
フライフィッシングは、ライズに向かってまずどんなフライ毛鉤を使うか。あれこれ考え試すのも楽しい。とはいえ、フライの性能は重要だし、ミスマッチのフライをキャストし続けたら釣れるはずの魚も難しくなる。
そこで、目前にあるライズを釣る速攻テク・・・ランディングネットの活用。ただ背中にぶら下げておかず、足元へ泳がせよう。これだけで、今ライズに直結するドリフター事情が丸わかり。ドリフターとは流れている魚の食物・・・サイズだけ、色合いだけでもわかれば新な展開が見えてワクワクする。
シロハラコカゲロウは、日本でもっとも普通に見られるコカゲロウで、体長も最大では9㎜を超えるほどでハッチもわかりやすいメイフライ。大注目は、その産卵形態。なんとそれが水中産卵を行う。メスは、平瀬ボトムの石裏まで潜水していって卵を一粒一粒並べて産み付ける。その産卵が終わると、メスはそのまま力尽きて水中ドリフターになる。この産卵が日中に行われることから、日中の捕食対象としてたいへん重要なのですが、なにせ絶対に浮かない。水面直下から水中ドリフターなので非常に難しい釣りになってしまうわけで。このフライパターンは、ハンガータイプにすることで、フライを安定して水面直下にドリフトすることが出来て、キャストすればソフトな着水、そして視認性も抜群です。 また、薄く長いハックルは、パラシュートタイプのパターンに見られる円形濃ハックルの影を見きるようなトラウトにもシルエットがぼやけて見きられにくい結果が出ています。 使い方、春から晩秋までという長いシーズンを通して昼頃から午後のライズに使えるという、大きな特徴がある。また、ドリフターは、水中なのでライズが見えなくても・・・かなりいけます。
ライズを見つけたら、まずこのドライフライ。ザッとサイズを見てフライを選ぶだけ。
フライは、6番から24番までフルラインナップ。モンカゲロウ、オオマダラカゲロウなどの大型種から、ミッジ、ユスリカのハッチまでカバーできる10種のフライサイズがあり、この10種をセットに持っていれば、まずライズに不安なし。
このフライパターンの特徴は、ボディの半分以上をニンフのシャックがカバーしているイマージャーなのでダンボディの特徴的色合いを気にしないで使えること。
使う時には、ウイングだけにフロータントをつけ、アブドメンとテイルシャックは水に絡めるのが秘訣。
テイルシャック:ヴェインファイバー「ダークシャック」
アブドメン:ヴェインファイバー「ダークシャック」
セグメント:「パールライトスレッド」
ウイング:ヴェインファイバー「ミディアムダン」「パーシモン」
ハッチしたのに、シャックがうまく脱げていないハッチ失敗状態のイメージ。ソラックス胸部は淡色でシャックから出てきたばかりのフレッシュなダンのイメージ。このスタイルは、イマージング途中とハッチ失敗キャプティブダンのダブルイメージとも言えよう。
このパターン最大の特徴は、ハッチの種類を誰やら特定する必要がないこと。どの種でもシャックはシャックであり、羽化直後ダンのソラックスは、どの種も淡色である。だから、メイフライなどのハッチがあるライズには、フライサイズをザッと合わせるだけ。しかも、脱ぎかかったシャックがダンのサイズをカバーするから、サイズマッチもイージーで良い。
テイルシャック、アブドメン:ヴェインファイバー ダークシャック
ソラックス:ラビットヘアー
ウイング:ヴェインファイバー シナモン(タイイングするなら、ミディアムダン、ライトダン、ダークダンも良い)
絶望的なライズにこそのフライ。コカゲロウのサブサーフェイス「水面直下」ドリフトのイマージャー。KT3フックの特徴であるカーブシャンクがイマージャーのイメージにマッチしていい感じ。
小さなバックウイングとメインのV字ウイングだけにフロータントを使うのがポイント。イマージャーのボディは水中に。
アブドメン:ヴェインファイバー「#008 シナモン」
セグメント:パールライトスレッド
ウイング;ヴェインファイバー「#008 シナモン」
メイフライなど水生昆虫が産卵を終えてドリフター(流下食物)になった状態がスペント。
このフライパターンは、フックサイズ10番のマダラカゲロウやチラカゲロウなどから、20番のコカゲロウスペントまで、サイズだけを選んでマッチできる。
ライズにキャストする際は、アブドメンは浮かせないで水面直下に。
アブドメン:ヴェインファイバー「ラスティ」
セグメント:パールライトスレッド
ソラックス;ラビットヘアー
インジケーター;ヴェインファイバー「パーシモン」
ウイング;ヴェインファイバー「ライトケイヒル」
川には、いつでも大中小のデプテラ(ハエ目)アダルトが飛び回っていて、流れにも落ちている。また、渓畔に樹木やブッシュが多いような流れには特に多く飛び回る。
ブッシュカバー、岸際、突き出し岩周りなどの散発的なライズには、デプテラパターンが抜群の結果をもたらしてくれる。
このフライのアブドメンには、ヴェインファイバーの「シナモン」ウイングには、同じVFのシナモンを使っています。
ニンフシェル(ニンフが脱いだ外皮)は、川底から流れ出した後ゆっくり浮上して水面直下ドリフターになる。
だから、ライズにもニンフシェルはとても有効。特に散発的で静かなライズには、ニンフシェル。
とりわけ20番サイズは、例のいやらしいチョイチョイという激ムズライズに最高。
インジケータは、写真のヴェインファイバー「パーシモン」の他、ライトブラウンも選べます。注文票のメッセージ欄に記入してください。
アブドメン:ヴェインファイバー「ライトシャック」
セグメント:パールライトスレッド
インジケーター:ヴェインファイバー「パーシモン」
ソラックス:ヴェインファイバー「シナモン」ラビットヘア
ハックル;ホワイティング・ドライフライハックル