No.204

Mayfly Epeorus curvatulus Matsumura male spinner

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これがウエノヒラタカゲロウ成虫。翅は薄く透明になり、オスでは複眼が特に大きくなり目立つ。成虫になったオスは、夕暮れの頃、スウォーミング(群飛行動)をしてメスと出会い交尾に至る。


No.205

Caddis Larva Goerodes sp.

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トビケラの幼虫は、ちょうどミノ虫のように自分で作ったケースに入って暮らす種類も多い。ケースの素材は、落葉から、砂粒、木の枝などが使われその形は種によって様々。
写真はコカクツツトビケラ幼虫。
落葉を四角く切ってパッチワークしたケースに入っている。この種も生まれて間もない頃は微少な砂粒でケースを作る時期がある。
ケース長は12mm


No.206

Caddis Larva Rhyacophila sp.

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一方、ケースを持たないトビケラの幼虫もおり、特にこのナガレトビケラの仲間は肉食性で巣も作らず這い回って暮らす。
写真の幼虫はムナグロナガレトビケラでエメラルドグリーンの体が美しい。
体長は18mm。


No.207

Caddis Eubasilissa regina(McLachlan)

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トビケラの成虫は、蛾によく似ている。実際、祖先は同じ仲間から別れたといわれている。しかし、蛾と違ってトビケラの翅には鱗粉はなくて毛が生えている。
写真は、ムラサキトビケラ。日本に生息する普通種だが世界最大種だといわれている。
全長44mm。


No.208

Caddis Goera japonica Banks

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ニンギョウトビケラ成虫のクローズアップ。たくさんの毛が生えているのがわかる。このトビケラは日本全国の河川緩流部に広く生息しており、幼虫は砂粒で作ったケースに入っている。
全長13mm。


No.209

Stone fly nymph Kamimuria tibialis (Pictet)

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カワゲラ幼虫。カワゲラ目の幼虫は、エラがある種もあり、無い種もある。しかし、エラがあっても決してカゲロウのように腹部には無い。エラがある種は、肛門、各肢の付け根、首などにある。エラの形状は、この種ではフサ毛状。他には指状とかもある。尾は必ず2本である。

カワゲラ属のカワゲラという名前の幼虫。ちょうどヒラタカゲロウの幼虫を食べようとしている。日本各地の渓流でもっとも普通に見られる中型のカワゲラである。
体長は22mm。