刈田スタディオ KARITA AQUATIC INSECTS LAB
2021年02月11日(木)

冬から早春へ


冬もそろそろ終わりに近づきつつあるかなという気配・・・のこの頃。
ドリフターチェックをやってみると、ハッチは、やはりユスリカ系のあれこれが大いに目立つ・・・ミッジングのベストシーズンである。
ミッジングは、「フライが小さ過ぎてね・・・」などとよく言われる。
まあ、確かに体長2〜3ミリという小さなユスリカだけがハッチしていることはある。しかし、うっかりだまされてはいけない。
ヤマメなどにとっては、決して小さなドリフターを食べたいわけじゃない。小さなドリフターは、数が多いという原則的要素は確かにある。実際、ドリフターをチェックして見ると、この時期は、こんな有様でガク然とする。
これでは、ヤマメなどにとって、たちまち腹一杯になりそう・・・。けれども、現実は違う。意外にセレクティブにライズしていることに驚かされることが多い。
この時期は、様々なサイズのユスリカに混じって、本命ともいうべきプラスアルファのドリフターがある。それがウッカリと見落としがちで厄介なのだ。
それが、ブユとかクロカワゲラ。さらに、ユスリカでありながら、シロハラコカゲロウに及ぶ大きなサイズのオオユキユスリカもいる。これがまたとんでもなく重要でライズに密接するドリフターなのである。
恐ろしく大量のあれこれユスリカやシャックが隠している、これらの本命ドリフターを発見するのが、この時期の楽しみであり、ヒットへの早道。