刈田スタディオ KARITA AQUATIC INSECTS LAB
2015年01月22日(木)

1月21日の川


いよいよ寒さが身にしみるのですが。埼玉県皆野町を流れている荒川です。天気予想で、風が弱いというので出かけてきました。11時50分に到着。さっそく水温を測ってみると「ウヘッ」2.1℃。ウェイダー(大長靴)を履いているとはいえ、川に立ち込んで昆虫採集などをするのは楽ではありません。その12時ごろからドリフター(流下昆虫)を採集してみると、わずか10分ぐらいで、驚くほど大量のユスリカがネットに入った。具体的にいうと、ユスリカの羽化したばかりの成虫や蛹、羽化した後の抜け殻など。これらが水面直下をビッシリと流れているのです。採集ネットの幅は、たった20センチ。それでこれほど入るのですから、川幅30メートルもある流れにどれほどのユスリカ系ドリフターが流下しているかと思うと・・・。陸生昆虫が、冬眠したり卵で越冬しているころ、川の中では、もう水生昆虫のスーパー羽化シーズンが始まっているのです。しかも、冬の最も低温になる頃には、より大型のユスリカが羽化をしてくるし、冬にしか羽化しないクロカワゲラの仲間も羽化シーズンに入って川は賑やかになります。この荒川では、ニジマス釣りに関しては、入漁券さえ買えば一年中釣りが出来る。特に、この皆野町を流れているエリアには、秩父漁協によってルアーフライ専用C&R区間が設定されていて、大型ニジマスがたくさんいる。ユスリカやクロカワゲラが大量流下する真冬は、激寒ですが釣りの大きなチャンスでもある。