4月29日快晴後曇り
静岡県西部を流れる太田川水系吉川。水生昆虫の年間最高レベルのハッチピークにさしかかる季節です。
しかし、渓畔を歩くだけで汗がだらだら流れ、水生昆虫の姿はまったく見えません。水位が10センチ以上高いのは、数日前の雨でしょうか、薄い濁りもある。それでも強い日射しに、水温は15時に18℃にまで急上昇。
その15時頃からやっと薄雲が広がりやや過ごしやすくなってきました。
結局渓畔では、シオヤトンボだけが大きな顔をしてハンティングをしており、流下昆虫を集めるネットにも脱皮殻すら入ってきません。
少し変化が出たのは、17時を過ぎてから。
モンカゲロウとナミトビイロカゲロウの脱皮殻が流下しいよいよ何かが始まりそうな前兆・・・が。まともに観察出来た水生昆虫といえば、セスジミドリカワゲラ成虫、コグサヒメカワゲラ成虫、サツキヒメヒラタカゲロウ成虫だけがそれぞれ一匹ずつフラリと目前に飛来しただけという、まれに見るスローな日になってしまいました。
それでも、オオマダラをチラリと目撃しましたし、モンカゲロウもいよいよハッチシーズンに突入しかかっています。