マルモライマージャー(ヒゲナガカワトビケラ)#6
ヒゲナガカワトビケラ(Stenopsyche marmorata)のハッチ(羽化)があるときにマッチするフライ。
ヒゲナガカワトビケラのピューパは、体長25㎜ぐらいと大きく、春から秋まで日常的にハッチがあることから、大型トラウトのもっとも基本的な捕食物になっている。
ハッチは水面で行われ、その羽化脱皮途中やシャックがうまく脱げない羽化失敗個体がもっとも食われやすい。だから、ただのアダルトパターンよりも、羽化失敗という要素を明確にしたフライデザインの方が効果が高い。
その羽化途中や羽化失敗を表現するために、シャックをフライボディのテイルに付け、また、シャックがクシャクシャでボディに絡みついている様を表現するためにボディファイバーがアブドメンをふんわりカーバーしている。
ヒゲナガカワトビケラへのライズは、エキサイトしたトラウトが激しいスプラッシュを起こすことがおおい。また、ハッチがあれば、体長30ミリ近いピューパのシャックが流下することでもわかる。