水生昆虫Riverファイル

オオユスリカピューパ浮上


10月19日。埼玉県寄居町にあるYGLというC&R(フライ・ルアー釣り場)に行ってみました。
正午過ぎに池畔に着くと、この時間なのにライズリング。見ていると、数分に一回ぐらいは池のあちこちでライズしている。そこで、管理人さんに許可を得て流れ出し付近でドリフターを採集してみました。流れ出しとはいっても流速が遅いので、柄付きのネットで岸際の水面を掬って回わる。
わずか数分・・・すると、どうだ。
まだ赤黒い羽化直後のオオユスリカアダルト。それから、アオヒゲナガトビケラアダルトがネットに入った。管理人さんに聞くと最近では大きなミッジピューパパターンやソフトハックルでよく釣れているという。
それからも午後ずっとライズは見られ3〜4時頃にちょっとしたピークもあった。
トータルして、オオユスリカのハッチはまだこれからという感じだが、マスはもうすでにオオユスリカ待ち体勢。これからかなり期待出来そうだし、その後ぐらいか、アカムシユスリカも出るようなら更に長く楽しめそうだ。しっかり、ミッジングを楽しんだ帰りに管理小屋前の街灯を見ると、コガタシマトビケラ、ウルマーシマトビケラ、オオユスリカが飛来していた。
この池には、小川が流れ込んでいるので、そこに棲む水生昆虫がかなり池の方にもやってくるようで未確認ながら、流れ出しにはヒゲナガも生息しているという。
こういったポンドの管理釣り場であっても、ミッジングやマッチング・ザ・ドリフターの釣りが出来るというのはたいへん面白く、今後は、もう少し詳しく虫の動きを観察したいと思っている。



忍野桂川9月


9月2日朝の通称S字ポイント。
Fly Fisher誌連載のドリフチェッカーをここで取材しました。
朝夕に発生する川霧が幻想的でした。しかし、これがまた濃い川霧で発生するとライズもフライも見えなくなるほど。
朝一から暗くなるまでライズはずっと見られましたが、そのライズの一つに忍野独特の難しさがあり、あの勝俣氏が挑戦しました。 問題のドリフターは、やや少なめに推移。
流れとしては相変わらず、コカゲロウ各種が混じったり入れ替わったりと複雑な様相。そこへ、極小カディスクダトビケラが絡んで一層悩ましく・・・ところが、今回初お目見えの極極小カディスが出現!
詳しくは、9月22日発売の11月号をご覧下さい。



ミズーリリバー(モンタナ州 USA)


7月は、アメリカモンタナ州やアイダホ州の川を回ってきました。
写真は、ミズーリリバーの午前10時すぎ。川の上空に漂う煙のようなスウォーミング(群飛)は、カゲロウの1種トライコ(はめ込み写真参照)。
このトライコとは、日本に同一種はいませんが、唯一ヒメシロカゲロウが姿も生態も比較的よく似ている。よく短命のたとえに挙がるカゲロウ類の中でもひときわ短命なのがこのトライコ。
朝、羽化したダン(亜成虫)は30分もしない内にもう一度脱皮してスピナー(成虫)になる。そしてオスはすぐに上空に飛び出してスウォーミングをしてメスを誘い交尾へ。
交尾したメスはすぐに流れに降りて産卵。そのまま流されて一生を終える。
それを待ちかまえているのがマスで、大量に流下するスペントスピナーをライズして捕食するわけです。この写真のスウォーミングは、高さ5〜60メートルにもなりそうな巨大なもの。ところが、羽化量の多い日には、川幅100m近いミズーリリバーを覆い尽くす川霧のようなスウォーミングが見られるそうです。
7月は、もっとも水生昆虫の多く羽化するシーズンでもあり、他にも、マダラカゲロウやシマトビケラが羽化していました。いずれにしろ、川幅は広く、均質的な川底のため同一種が莫大量生息しており、その羽化や産卵に絡んだ流下昆虫の量は、凄まじい。また、その、膨大な量のエサを食おうとライズするマスは、平均で45cmぐらい。60センチ以上のレインボーやブラウンも普通。それが、ポイント毎に群れをなしてバックバクのライズ。ただし、マスがどんなにたくさん居ても釣りとしては1級の難易度があり、1〜2日やってボーズも珍しくはない。



5月17日群馬県上野村神流川

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ハッチは、日中からモンカゲロウがパラパラ。カワゲラもヒメカワゲラなど中型種に加えて大型のオオヤマカワゲラが少し出始めていました。
コカゲロウは、最も小さい、メイズコカゲロウがメインで、トビイロコカゲロウも少し出ています。他にはミジカオフタバコカゲロウ。
マダラ系では、アカマダラが、出始めており、クロマダラにミツトゲマダラがこれから出ようとスタンバイ状態。
ヒラタでは、エルモンヒラタカゲロウに、小さなヒメタニガワカゲロウ。
結局一番ハッチ量が多いのは、ナミトビイロカゲロウでした。
夕方にはヒメシロカゲロウが煙のようにハッチあるいはスピナーフォール。
意外に、トビケラは少なかった。
日没後の一瞬には、おびただしい、カゲロウのスピナーが川下からの風に乗って大量に飛来。ナミカワゲラやミドリカワゲラなども加わってそれはすごい飛来量。
ところが私は、ライズにキャストするのが忙しくてその写真はありません。残念。



男鹿川C&R区間

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栃木県男鹿川C&R区間、4月24〜25日。
水は澄んでいるが雪代水を五十里ダムが放水しているので水位は高い。水温は9.5から10℃ぐらい。ちょうどサクラが満開の季節。
画面に見えるプールには数十匹のヤマメが表層を回遊しており、岸際の岩陰などには良型のイワナも定位している。
ところが、水生昆虫のハッチは非常に少ない。
見かけたのは、オオクママダラカゲロウ、シロハラコカゲロウ、ネイブルコカゲロウ、
ナミヒラタカゲロウ、ウスバガガンボ、ヒラタコエグリトビケラなど。



渡良瀬川(足利市)

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渡良瀬川(足利市)4月26日
川の写真は12:30ごろ。だが、直後に雷雨が来たので一旦退避。
16時頃から流れに入る。19日前に来たときは、ほとんど水生昆虫の羽化がなかった。ところが、この日は立ち込んでみるとヒゲナガカワトビケラの羽化した後のシャックが累々と流れてきていた。さらによく見回すと、岸辺にはシャックの帯が。
そのシャックを手にとってみると、多くは体長4mmぐらいのユスリカで、その中にコカゲロウが混じっている。ごく最近かなりのスーパーハッチがあったのだ。
17時頃から、シロハラに、アカマダラカゲロウ、エルモンヒラタカゲロウなどがハッチ飛来。しかし、量は少なくヤマメのライズも単発のみ。



4月19日群馬県上野村神流川

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4月19日群馬県上野村神流川
11:30現地着。ちょうど川岸の桜が満開ぐらいの時節。
よく晴れた天候でハッチはどうかと見て回るがまったくその気配はない。
ところが、歩くうちにプールや、そのヒラキでヤマメのライズ。
何を食っているのか超不思議、ドリフターは皆無の状態だ。
すると、弱風が止んだようなタイミングにバラバラッとオナシカワゲラアダルトが飛来して水面に着水。たちまちライズ。ということだった。オナシカワゲラが産卵に来ていたのだ。
この日見かけたハッチは、上流部でのチャイロミヤマタニガワカゲロウのハッチのみ。



4月5日鬼怒川水系東荒川、田川

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4月5日。鬼怒川水系の東荒川へ。
ここでは、昼前にウスバガガンボのハッチ流下が少しあったが、それ以降まったく
水生昆虫の動きが見えなかった。
そこで、15時から同じく鬼怒川水系の田川へ移動。
この田川で水温を調べると、15:50に14.2℃。
東荒川の水温は、10:00に8℃。15:00に12.3℃。に比べるとずいぶんとこの田川の水温が高いのに驚く。
15:50からドリフターをチェックし始めた。すると、見る間にウルマーシマトビケラの羽化シャックが流下してきた。上流でハッチしているのだ。
しかし、その後もシャックのみの流下で推移。それが変わったのは18時を過ぎてから。
18:00〜18:30に、チェックポイント付近でウルマーシマトビケラがハッチ。
それが、18:30を過ぎるとドリフターは急変。この写真のような事態になった。
ヒゲナガカワトビケラのハッチがかなり派手に起こったのだ。
この田川には、ヤマメ・イワナが生息している。ウグイも多い。



ウルマーがハッチ

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3月25日は、山梨県桂川へ。
この日は春めいていたそれまでの数日とは一転して寒い日になってしまいました。
だが、この桂川は、湧水が多くこの日も10:30で気温が7.3℃に対して水温が11.7℃。
そして、11時頃から、シロハラなどのコカゲロウがハッチを始め、さらにフタバコカゲロウなども加わって素晴らしいハッチになった。
そして午後になると、ウルマーシマトビケラが、ハッチしてきて、水面は水生昆虫の乱舞。
と言いたいところですが、冬型の強風が吹いてダンやアダルトはみんな吹き飛ばされていきました。
午後の後半にはウルマーのハッチがメインとなり、久しぶりのウルマー大量ハッチとなった。
写真は、水面羽化中のウルマー。
川底の石裏に固着された石作りの繭から泳ぎだしたピューパ(蛹)は、水面に達すると脱皮してアダルトになる。アダルトは、パタパタしながら川岸に向かって必死に泳ぐ。そんな瞬間です。


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