水生昆虫Riverファイル

放流は危ない!

平水の渓流
ダムの放流によって増水した川。
9月の中旬は鬼怒川水系におりました。
雨がちの天気の上に、台風接近か?という状況で、水生昆虫の動きは乏しく一旦引き上げようか思っていた頃。
渓畔道路を、上流方向から宣伝カーが何か放送しながら走ってきます。
「なんだい、騒がしい。こんな山奥に何を売りに来たか・・・」
最初、谷に反響してよく聞き取れません。
(どうせ、私には関係ない・・・)
そのうち、「放流します」と聞き取れた。
(おおっ、ヤマメでも放流するのか)
「毎秒○○トンの放流を・・・」
なんと、ダムの放水でした。永いこと川でウロウロしていますが初めての状況です。
(別に大雨が降っているわけじゃなし、2〜30センチぐらい水位が上がるのだろうか)
そこへ友人の地元フライフィッシャーがやって来ました。
「たぶん、こん回の放流量だと2メートル以上水位が上がるかもしれません。直ぐ上がって下さい」
でも、その時間が来たのになかなか水位は上がりません。
(ええ〜っ?本当に、そんな水が来るのかな)
・・・とふと水際を見ると・・・河原の石がなにやらウルウル水っぽくなってきたかな。
・・と次の瞬間、水音が急に高まって河原全体から湧くように水が出てきてもう、川全体が滝のような有様。
てっきり、大波が津波のように来るのかと思っていたのですが。
「ウルウル・・ドゴゴーッ」
信じられないパワーの水流。水が増えてから川を渡るなどまったく不可能。生きては帰れません。
やっぱりダムの放水にはそうとう気を付けなくては行けません。聞くところによると、川によっては定期的に放水しているために、警報や広報活動をしない場合もあるようです。
よそから訪れたものには、そんなことわかりませんから、非常に危険です。
以前、丹沢でキャンパーが、ダム放流の犠牲になって多数亡くなったこともありました。
警報や、地元情報にはくれぐれも気を付けましょう。


天竜川C&R区間2006年11月

天竜川鮎釣地区の午後

11月は3週間も郷里の森町に滞在して、「森の祭り」http://mori-matsuri.la.coocan.jp/を堪能し、それから天竜川C&R区間に通いました。
天竜川はまだスタート直後ということで、放流間もないニジマスが、どの程度ドリフターに反応してライズするかというのが気がかりだった。
初日に、最上流のダム下、中島地区で終日ドリフターをチェック。これが予想以上。
昼前からミジカオフタバコカゲロウのハッチが始まり、ウスバガガンボ、ネイブルコカゲロウ、サイドコカゲロウそしてシロハラコカゲロウまでハッチ、午後の後半には、エルモンヒラタカゲロウのスピナーも飛来。
そうなれば、後は日並みで、ドリフターの多い日に当たれば、かなり素晴らしいライズ狙いのフライフィッシングが楽しめそうで期待が高まった・・・。
しかし、釣り人が多いためか、なかなか思ったようにライズしてくれず、かなり、ウロウロ状態。
結局、釣り人のいないところ、いないところと探していくと、かなりの浅場までライズを見つけることが出来ました。
そして、ニジマスだけでなく、ハス、大オイカワまでライズ。
ただ、課題は、サイズ。結局バラした40センチぐらいまでしかまだライズしておらず、大型ニジマスがライズするまでにはもう少し時間が必要なようです。去年のデータから見ると、大きなユスリカがハッチして、ピューパがどんどんドリフターになってくる頃良いライズがあった。ということは、もう少し水温が下がった頃の方がよいのかも知れません。

まあ、いろいろ課題はありますけれども、晩秋から冬期にこんな広々した渓流で、水生昆虫を見ながらライズの釣りが出来るというのは最高でしょう。



謎のカゲロウ!さざ波プールに飛来


埼玉県では、公園などにあるプールをオフに釣り場として再利用しているところが数カ所ある。
私の、住む鴻巣市に近い加須市にある「はなさき水上公園」でも、ルアーフライ釣り場としてC&Rで釣りが出来る。
まあ、コンクリートの公園プールでフライフィッシング・・・別に興味はなかったのです。
しかし、たまたま、フリーマーケットを開催していたこともありちょっと行ってみました。
そのフリマは、銀杏並木の下でやっておりギンナン落実の香り立つ風情で・・・つい足をプール釣り場に向けてしまいました。
さざ波プールには、少年フライフィッシャーも混じってキャストしており・・・だが、どうしたことか。その雰囲気には妙な暗さが?
水深1m以下の浅いプールは、水がかなり澄んでおり、しかも、かなりの遠浅。より深いポイントにはかなりキャストしないと届かない。
なんと、ダブルハンドのロッドを使う方まで。快晴無風の条件ではかなり難しい釣りを強いられているようでした。
・・・と見れば、このプールにライズがある。信じられないことだが、事実だ。
プールの底には薄く泥が溜まっている場所もある。ユスリカが、生息していることは当然としてもライズしているとちょっと見過ごせません。
4時間で1200円という釣り券を購入してエントリーしてみました。
ニーブーツで、ホンの少々立ち込む。ともあれ、ライズがあるということは、ユスリカのハッチがあるか、それとも何かドリフターがあるはず。
流れがあれば、その流れ出しでチェックすれば、ハッチであれドリフターであれそこでわかる。しかし、ここは完全止水。
足元の水面でチェックするしかありません。
すると・・・緑色のセスジユスリカのアダルトが浮いている。
「これかぁ」
ふと気が付けば、側壁に向かって定位しているマスが何匹もいる。
(弱っている?)
そうじゃなかった。ユスリカが落ちるのを待っている。水際産卵するユスリカがやってくるのだ。
更によく見れば、何とカゲロウのスピナーまでが水面に浮いておりまだピクピクしている。それが何だろう。種類がわかりません。見たことのないカゲロウです。
頭部の独特な形状からコカゲロウ科のヒメウスバコカゲロウProcloeonによく似ています。
ただ、マスがたくさんいてライズするので、落ちた昆虫は片っ端から食われてしまいます。
もう待ちきれなくて私もフライをキャスト。新開発のフライフィッシングアイテム、メイウイングに#18のセスジユスリカを結んでいます。
普通のルースニングインディケーターでは、着水の瞬間にマスが逃げるような状況。それだけで釣れなくなっているわけです。
最初にヒットしたマスは、銀色のボディとその斑紋から、まるでヨーロッパで見るようなブラウントラウトでした。普通のニジマスも。幅広でコンディション良く、なかなか鋭いファイトを見せます。オマケに、サケのようなサイズのドナルドソンマス?も水面直下のユスリカシャックフライに出てきて・・・。謎のカゲロウは、近隣の小川や池から飛んできているものと思われます。ちょっと追跡してみるつもりです。



冬の川でもオイカワがライズ


ここは、埼玉県東松山市の都幾川。荒川水系です。
久しぶりに来てみると、この下流の瀬では、地元の方々が、ギンナンの実を洗う?というか例の異臭を放つ果肉の腐らせたヤツから種を取り出す作業をやっていました。
冷たい流れに手を突っ込んで、ギンナンをもみ洗い・・・たいへんな作業。
平瀬で水生昆虫を観察しようと来たのですが、そういうわけで、川中に例の果肉が流れ積もっており断念。
ふと、その上流プールを見ると鏡のような水面に、水紋が広がっています。(矢印)
だが、画像では、ほとんどわからないくらいの極小ライズです。
これはたぶんオイカワ(コイ科の魚。右上ph)あたりが、何かドリフター(流下水生昆虫)を食べているようです。ユスリカが羽化しているのかも知れません。
そこで流れにネットを入れてドリフターをチェックしてみました。(左上ph)
すると、ユスリカは確かに羽化しているようで、3ミリから9ミリほどの脱皮殻。それから、ネイブルコカゲロウも羽化した後の脱皮殻が入っていました。このコカゲロウは、春や秋に羽化する、体長6ミリほどの小さなカゲロウで特に秋の羽化期は長く、関東の平地だと冬にまで見られる。
それから、体長1.5ミリほどのアブラムシも意外に多く流れています。
というわけで、このプールにいるオイカワは、脱皮殻やアブラムシを捕食するためライズしていたのです。
そこで試しに、フライをキャストしてみました・・・。
ところがなかなか釣れません。ライズの水紋が小さかったのは魚体が小さいからのようです。
オイカワの、フライフィッシングでは、魚体が小さいほど釣るのが難しく面白い。一般的なフライフィッシングのようにより大物を狙うという傾向とはちょっと違う(私の好みですが・・・)
結局、#24のユスリカシャックパターンでヒットしたのは、体長6センチのオイカワ。マイレコードとしては、確か4センチだったので、この程度ではまだまだ・・・20分ほどでやっと2匹ヒット。ところがここで急に曇ってきて風が。
こういったプールのライズでは、風が吹いてさざ波が立つとライズはピタッと止んでしまう。
また風のない日に来ましょう。
冬とはいえ、雪のない平地では、オイカワ以外にもカワムツやウグイもライズして遊んでくれます。特にカワムツは口が大きく釣るのはオイカワよりもずっと簡単。お試し下さい。



ドリフチェッカースクール開催


3月10〜11日熊本県志賀瀬川にて、ドリフチェッカースクールを行いました。
このイベントは、福岡県太宰府のアングラーズプロショップ「げんごろう」さんの企画主催で行われたものです。
なんと一泊二日でドリフターを見ながら釣をし、夜はタイイングも有りというプログラム。2日間通しで参加できない方もいましたが、15名以上の方が、ドリフターネットの周りに集まりました。
特に、初日の10日は、曇後一時雨というハッチ日和で気温も11℃に上昇。
11時頃からシロハラコカゲロウがハッチし始めるとその後コカゲロウ各種が続々とハッチして流下してきました。更に、ウルマーシマトビケラやエラブタマダラなどもハッチ流下、随時ネットを上げるたびに変化していくドリフターを皆さん体感出来たかと思います。



狩野川にモンカゲロウ羽化


4月18日狩野川。10:30。採集ネットを流れにセット。
まだ降ってはいないものの今にも降り出しそうな天候。河原の上空には、まれに見るほどたくさんの鳥が猛スピードで乱飛・・・これはツバメ?いや反転飛行の腰(背の下部)に白色斑が見える。どうやらイワツバメか。
当然この写真にも写っているはず・・だった。だがどうやら雨雲で暗いため、光量不足でカメラのシャッタースピードが遅くなり流れて写らなかった。
そんな有様で、空をボーッと眺めていると上流から風に乗って巨大なカゲロウが飛来。10:47。だが、手にネットはなく捕獲出来ず。見た限りではモンカゲロウ。
11:00までのドリフター(流下生物)は、ヒロアタマナガレトビケラ(ピューパ)、アカマダラカゲロウDun、フタバコカゲロウDun、メイズコカゲロウDunその他、まだ量は少ないが、これからいいハッチが期待できそうだった。
11時を過ぎると、モンカゲロウの脱皮殻が流下し、直後にダン(亜成虫)が流下。さらにコカケロウ系数種がハッチ流下。
ドリフター量は、時を追うようにドンドン増えてきた。
それなのに、流れにヤマメなどの動きはまるで見えない。13時16分ついに雨降り出すも、やっぱりライズ無し。やむなく撤収して上流へ移動。
ハッチ系ドリフターのピーク?に撤収移動という判断ははたして如何なものか・・・。
この後、ビショ濡れ狩野川ドリフチェッカー旅がどうなったかは、5月下旬発売の雑誌「Fly Fisher」第24回ドリフチェッカーに掲載予定。



謎のカゲロウがついに羽化!埼玉県荒川

岸際に浮かぶオオシロカゲロウ。水中には、産み落とされたクリーム色の卵塊が沈んでいる。

ここ数年、ずっと探していたカゲロウがやっと見つかった。
なにせ、年に一度9月にしか羽化がなくて、近年その時期になると台風やら大雨などの洪水でお流れ。
それが、9月4日、埼玉県の荒川に出現した。私も、初めて見るオオシロカゲロウ。

実は今年、夏の初めに幼虫を採集出来たので、水害に備えて飼育しており、今年は万全の体勢になっていた。
それでも、その時期が近づくと待ち遠しくて・・・なにせ、羽化後たった数十分で死んでしまうという話だったから出会うのは大変である。もう1週間も毎日夕方になると荒川通い。
それが、実にあっけなく、9月4日18時過ぎ、まだ明るいというのに前触れにパラリと2匹が羽化。これは来るかなと待っているそれっきり。つぎの羽化が始まったのは19時をかなり回ってから。
このカゲロウに何故注目していたのかというと、その生態が謎だらけで、見つけにくい。それなのに、身近な荒川に大量に生息している・・・らしいということ。
その見つけにくいのは、幼虫は、川の底質内に深くトンネルを潜って生息しており、その上、羽化が真っ暗になってから。そのくせ、やっと羽化したと思ったらすぐ死んでしまう薄命。
これは、実際に観察して見たら、メスだけが羽化、その直後なんと亜成虫のまま産卵して死んでしまった。
つまり交尾すらしなかった。いったいどうなっているのか?
この生態に関しては、産地によって、オスが出て亜成虫から成虫になり交尾もするというところもあるということで、やっぱり訳がわからず、なお一層不思議なのである。



寒河江川大井沢6月2日

寒河江川(山形県西川町大井沢)

5月30日より6月2日まで山形県に行って来ました。最初は、秋田県境に近い遊佐町月光川で1日まで、それから寒河江川に回りました。
月光川では、冷雨に降られ・・・それでも、モンカゲロウにエラブタマダラ、アカマダラがハッチしていました。
1日に寒河江川にはいると、暑いくらいの晴れた気候に遭遇。やっと一安心で川へ。
しかし、その良い天気が災いして、終わったはずの雪代(雪解け水)が出てきて水温は急低下して増水。出かかっていたオオクママダラカゲロウも引っ込んでしまうような有様。また出直しです。



千曲川川上村4月25〜26日

4月25日千曲川(川上村)
朝は晴れていましたが、11時頃からやや雲が多くなって12時頃には激しい雪模様。ひどく寒くて参りました。
しかし、水温は9℃をこえ、昼前から、シロハラにフタバコカゲロウがハッチ。流れのあちこちでライズが始まりました。
雪は、30分ぐらいで止みその後は徐々に晴れてきました。ハッチの方は、ウスバガガンボに、小型のコカゲロウ数種まで加わって久々に素晴らしいハッチ模様となり、ライズは夕方まで続きました。ライズの主は、ウグイ混じりのイワナ。それにしても、C&R区間でもないのにちょっと驚くようなセレクティブな反応で、同行した勝俣雅晴氏も、久々に面白かったと言っておりました。
なお、Rise Catcher clubの方には、更新情報があります。


群馬県神流川C&R区間マエグロハッチ


3月27〜28日は、群馬県神流川C&R区間にてBird Viewの撮影やドリフチェッカーの取材。
流れは、渇水気味で川底の付着藻類も分厚くドロっとなっており早く一雨欲しい状況。
その28日は、曇りの天候が幸いしたか、朝9:過ぎからユスリカがハッチして、ヤマメがライズ。
それが10時頃からは、ミズバチもかなり動き出してフライフィッシングは面白くなってきました。
しかも、昼頃には、シロハラコカゲロウのハッチに、マエグロヒメフタオカゲロウがバラバラッと加わり、そこへ、当然のようにナミヒラタまで出てきました。難易度は高いですが、水中羽化ナミヒラタは当然としてもマエグロも予想外に食われており、かなり面白いマッチザドリフターの釣りが楽しめます。我がホームグランドも、いよいよこれから絶好調が期待されます。もっともこれは、水生昆虫の話。
C&R区間下流側は、鵜の食害がひどいという情報でしたが、やはり、去年からのヤマメは姿が見えなくて残念です。大きな石が無く、小砂利ばかりの渓相は鵜に狙われると、魚の隠れ場所がなく全て食われてしまう。河川改修はしても、大きな石や岩を川に残しておいて欲しいと思います。写真のカゲロウは、マエグロヒメフタオカゲロウのメスダン(亜成虫)。



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