水生昆虫Riverファイル

2008年04月01日(火)

出張!ドリチェ研究会


3月20日、大分県日田市、筑後川水系川原川、道の駅せせらぎ裏にてドリフチェッカー研究会が開かれました。
主催=フライショップ「げんごろう」福岡県太宰府市 http://homepage3.nifty.com/gengoro/

今回は、ドリフターを見ながら釣りをして、さらに「カリタ式天然素材本舗」ヴェインファイバーを使ってのタイイングまでしてしまうという盛りだくさんでした。
朝はまだ小雨降る天候で心配しましたが、やがて雨も上がってなかなかのドリチェ日和となりました。
ただその後ハッチが増えず物足りない印象はありましたが、ナミヒラタカゲロウや、オオヒメフタオカゲロウなど大きなカゲロウのハッチも見られ、なかなか貴重な時間でした。
特に、オオヒメフタオは、まだ仮称の新種で九州では初発見。すばらしい!

今後、「出張!ドリフターチェック研究会&タイイング」を随時やっていくつもりです。ご希望があるグループの方はご一報下さい。



2008年01月17日(木)

2008年1月天竜川にユスリカがハッチ


2008年1月15〜16日は、天竜川(静岡県浜松市)C&R区間中島でドリフターチェック(流下水生昆虫調査)とフライフィッシング。
流れは、相変わらずダムの影響でササ濁り。水温は、6.2から6.5℃ぐらい。
ハッチ状況は、昼前から16時頃までユスリカがメイン。
幅25cmのドリフター採集ネットには、30分で目算100以上というユスリカの成虫がどんどん入った。他には、出始めのクロカワゲラアダルトやそろそろ終わりのネイブルコカゲロウのハッチも混じっています。
これだけ、ユスリカの流下があれば、ニジマスもライズしそうなもの。ところが、なぜかニジマスの動きが悪い。ライズは非常に希で、ニンフやウエットフライを流すフライフィッシャーもなかなか苦戦しているようでした。
まあ、それもそのはずで、写真のトラウトは、魚体に似合わずユスリカのピューパだけしか捕食していませんでした。大きなフライや動きのあるフライにはまったく関心を示さなくなっているようす。これからしばらくは、ユスリカピューパの釣り、ミッジングの研究に面白そうです。



2007年12月24日(月)

日置川(和歌山県)にて公開ドリフチェッカー開催


12月22日 和歌山県日置川にて公開ドリフチェッカーを開催。
日置川下流部の、指定区間では、日置川漁業協同組合による「冬期アマゴ生態調査」(12月1日から2月29日まで)が行われている。今期はその2年目。
つまり、試験的に放流されたアマゴが冬にどういう動きをするか調査しようということで、ヒットしたアマゴの情報は漁協へ調査票という形で報告することになっている。
その日置川で、ライズが流れ一面に発生するという。しかもそれがメチャ手強いということで、私は勝俣氏と一緒に行ってきました。
詳しくは、雑誌「フライフィッシャー」に夏頃掲載予定。
20日に現地到着。やっぱり和歌山県は温暖な気候、ホントにライズ無限のパラダイスが存在した。それなのに公開日になると雨嵐で・・・ともあれ、冬でありながら、水生昆虫の各種ハッチがあり、ライズ狙いのフライフィッシングが出来るのは最高。アマゴもサビなど皆無のグッドコンディション。今後は、もっと気軽に釣りが出来るように期待しています。
当日、北は岐阜県から西は兵庫県と遠くからフライフィッシャーが最終的に20人近くも集合。ありがとうございました。

この調査は、事前申し込み制で、今年はもう締め切られており参加は出来ません。でも2008年冬も実施予定とのことなので、興味のある方は来年参加下さい。
現地情報は、フライショップ「ペスカドール」http://pescador.exblog.jp/へどうぞ。



2007年12月10日(月)

波のプールにユスリカハッチ

はなさき公園波のプール(埼玉県)

12月7日は、埼玉県加須市にある、はなさき公園の波プールへ。
風も弱い、穏やかな日で若いルアーマンが何人もキャストしています。
プールに着いて、ふと底を見ると、驚いたことにユスリカの巣がビッシリと出来ている。
この巣をいくつか取りだしてみると、体長5mmの幼虫。てっきり赤い幼虫かと思ったら生成り色。それから、すでに蛹になっている個体もあり、この日3時前後から少しハッチしてきました。
結局ハッチ量は比較的少なかったのですが、ここにいるマスは先を争うようにライズ。それは楽しい希にみるミッジングになった。
ただ、ここにいるマスは、アベレージが大きく、素晴らしいファイトを見せる。
その為、ハッチしているアダルトやピューパサイズに合わせたフライでは、ティペットがまるで持たない。
結局フックサイズで有利なシャックパターンで、ライズ直撃というのがもっとも効率の良い釣り方でした。ただ、せっかくのゴールデンタイムに、他のフライフィッシャーは誰もおらず非常に残念。



2007年11月25日(日)

サケ帰る


2007年11月24日。
群馬県の渡良瀬川へ水生昆虫チェック。
この秋の相次ぐ大増水で、川底はすっかりきれいに洗い流され水も澄みきっている。
2007年関東地方の水生昆虫事情は、非常に悪かった。2006年末の大雨による大増水の影響で、本来、冬の間ずっと豊富にあるはずの川に沈んだ落葉が、すべて流されたからだ。
冬、陸生昆虫なら冬眠するところだが、水生昆虫は、落葉由来の豊富なエサと、落葉にカバーされた安全な住みかでどんどん成長する。
水生昆虫が少ないということは、魚のエサが少ないということだけではなく、昆虫食の多い鳥類へ。さらにそこから・・・食物連鎖への影響は計り知れない。
つまり、山から海へもたらされる栄養分も、非常に少なかったということにもなる。この辺の話は難しいけれども、落葉をそのまま海に放り込んでもただのゴミ状態。
山や河川内で落葉が様々な生物に分解されてその結果としての栄養塩として海にもたらされなくては海の生物への食物連鎖がスムースに繋がっていかないというような話。
・・・と見れば、川底に大きな魚が沈んでいる。
そのつもりで見回すと、流心部の底にも、白い大きな魚体が2匹沈んでいた。それから、下流の瀬に向かおうとすると、右岸の際から数匹の大型魚がササッと沖へ走る。まだ、元気な連中もいる。
関東でも、利根川などでは、この季節かなりの鮭の魚影を見ることが出来る。
それ自体は喜ばしい。しかし、稚魚放流してそれが帰ってきた・・・それだけでは、悲しい。
やっぱり自然産卵して、それが孵化して川を下り、また帰ってくる。それが河川環境の指標として大きな意味を持つ。
それには、ポーズだけでは形にならない総合的な河川環境への配慮ってやつが必要になってくる。環境というとつい無力感にさいなまれますが、とりあえず、鮭の密漁をしないということだけでもかなり違うのだけれど・・・。
遡上鮭の群れが、いつの間にかオスばかりという有様をよく見かけるのです。



2007年10月21日(日)

松川湖上流


10月12日は、静岡県伊東市の松川湖上流でドリフターをチェック。
流れの水温は、11時で17.4℃。最高水温は、13時で18.1℃。
ドリフターは、日中に多く、ミジカオフタバコカゲロウ、ヨシノコカゲロウがメイン、夕方頃には、シロハラコカゲロウもハッチ。
この松川湖上流では、10月31日までアマゴ釣りが出来る・・・と思って出かけて来た・・・ところが、ふと流れ込み付近をみると大ゴイの群れ。
いや、それだけじゃない。流入水流に沿って何匹ものニジマスが定位している。
観察していると、その先頭にいる何匹かはかなり積極的。右へ左へとドリフターを探し回っており、時々ライズもする。だが、この連中はサイズが30cm未満。ところが、その後ろには、日本とは思えないようなサイズの連中が・・・。
もう、この日一日だけで帰られましょうか、1日とばして14日も湖のフライフィッシングにはまってしまいました。

この湖は、ハードルアーやフライフィッシングだけが出来る釣り場で、1年の内2月だけが禁漁とのこと。湖が満水になる11月ごろには最高に面白くなると、監視員さんのアドバイスあり。



2007年10月04日(木)

宮城県大川の流下採集9月25日


渓流釣りシーズンも最後ということで、宮城県山形県をひとまわりしてきました。
9月25日に入ったのは、宮城県気仙沼の大川。その通称「新月渓谷」にはキャッチアンドリリースエリアがある。ここで、早朝6時30分から真っ暗になる午後6時まで流下採集を行った。
早朝から天候は晴れ。
この川での9月の流下採集は始めてということで何が来るかと期待は大きい。
しかし、先の台風系大雨の影響はここでも大きかったようで水生昆虫の姿は非常に少ない。実際、鉄橋の護岸には大増水の痕跡がハッキリ。どうしても、大増水の後は、水生昆虫が激減してしまう。そんなわけで、ハッチ系の流下で目立ったのはヨシノコカゲロウぐらい、トビケラもカワゲラもまるで見られなかったのは残念。その代わり、オニグルミが次々と流下してきて苦笑。
水温は16℃からスタートして最高は午後2時30分に19℃を越えた。現地は、見たところ山地渓流なのだが、上流は、開けた地形で水田なども多くあり晴れると日照によって水温がかなり上昇してしまう。
結局、この水系は一日で終了。そのまま夜に走って一迫川へ向かった。



2007年09月17日(月)

ビオトープ9月15日

ビオトープにキイトトンボが羽化

9月15日
関東地方の渓流は、まだ台風の影響があり水生昆虫ウォッチャーにはあまりよい状況ではありません。
我が家のビオトープは、台風の影響もなく、季節がどんどん進行しております。
期待した稲は、あまり実が入らず、いまだペチャンコのが多くガッカリです。もう周囲の田んぼでは稲刈りシーズン真っ盛り。多農薬、化学肥料には負けたくかなったのですが残念です。
その代わり、ヒシの根元には、実が大きく生長していました。
てっきり、この実は、水底に沈んでから大きくなるものと勝手に思いこんでいたのでビックリです。ヒシの実はおいしいらしいので、熟すのが楽しみです。
そして最近、庭先を黄色い小さなイトトンボがよく飛びまわっており不思議に思っておりましたら、なんとビオトープから羽化してました。
体長4cmぐらいで、「キイトトンボ」という種。私がよく行く渓流ではまったく見かけることはありません。
図鑑には主な生息地が浅い池と書かれており、規模の小さなビオトープはもっともこのトンボには適した環境なのかも知れません。そのかわり、このトンボ達の成長には、たくさんのメダカの仔が捕食されたかと思います。でも、そんなことはまったくそぶりにも見せず、メダカたちは元気に群れております。



ビオトープ実験

4ヶ月でビオトープに稲の花咲く

この4月、前から気になっていたビオトープ。
巨大バットというような形状のプラ舟(924×616×210 2980円 通常セメントをこねるのに使う)を庭に埋め、雨水が流れ込むようにして・・・早い話が簡易池を作ってみた。
その後、8月下旬現在、なんと稲の花が咲いており、このまま行けば、自作のお米が食べられそうです。
もちろん、化学肥料や、消毒は一切しておらず。バッタ数種がうまそうに稲の葉を食べている。もっともそれを狙ってカマキリも出没しており、そのハンティングを見ているとかなり楽しめる。
肥料分としては、最初入れた底土に腐葉土を混ぜただけ。
それから、最初8匹入れたメダカが、あっという間に10倍以上に増え、今や3世代目が育っている。これには感動。
最初以外はエサもやらないで繁殖出来ているのは、ミジンコの存在が大きい。難しそうだった水質維持も、程よい透明度をずっと保っている。
自然の能力というか、エアレーションも、水の浄化装置も無し。ただ、抽水・水生植物が茂っているだけ。
その植物は、稲以外にヒシ、ヒメスイレン、マツモ、フサモ、ショウブその他水田で雑草と呼ばれる植物諸々。
メダカ以外は、スジエビ・ヨシノボリ(両種とも近所の溜め池から)、イトトンボヤゴ、タニシその他が生息している。
とりあえずの難題は、アオミドロ。日々増殖しており、しょっちゅう間引くのが厄介である。
後はフタバカゲロウが産卵に来るのを期待したい。



荒川2006年1月16日


新年早々から、ひどいセキに悩まされていましたがやっと回復したので、荒川(埼玉県皆野町ニジマスC&R区間)に行ってみました。
川に降りたのが11時過ぎ。幸い気温は9℃もあり、岸辺の水温も8℃とかなり高い。まだ、前々日の雨の影響か少し濁り気味。
・・・さて、と流れをチェックするもまったくライズがない。ドリフターを見るが恐ろしいことにシャックの数片以外まったく無し。
12時を回ってもまったくドリフターはなくライズもない。こういう時は普通釣りはしないのですが暖かい日向で気持ちがいいので、ライズキャッチャーを使って、ユスリカラーバを60cmぐらいのタナでサスペンドしてみました。
そるとこれがなかなかで、14時過ぎ頃までは40cmオーバー混じりでよく釣れました。
ところが、15時頃からはまったくニジマスの活性が低くなり、なんとオイカワが私の#12のラーバにヒットする有様。
そうそうに引き上げて、皆野町町営温泉(入浴料500円)に入って帰宅しました。
ところで、どうしてまるっきり水生昆虫の動きがなかったのでしょうか。
無責任なようですが、ただの日並み?それにしてはまったく水生昆虫が死滅したかのような静まり様はちょっと珍しいこと。
水温の急変などがユスリカの活性まで下げてしまったのかも知れません。ただ通常は、ユスリカやこれから出てくるクロカワゲラなどにとって水温が低いことなどはまるで問題にはなりません。なにせクロカワゲラやヤマユスリカなどはわざわざ寒い時期を選んで羽化してくるのですから。今までの体験では、水温2℃以上あれば羽化が見られました。
ただシーズンを通じて水温の急低下や、冬場の水温急上昇は影響が大きいと思われます。
また、ヒットしたニジマスの捕食物はシャック破片のみでした。



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