ミッジイマージャー(スティルボーン)

ご存じのように、ユスリカのイマージングピューパへのライズはもっとも難しいフライフィッシングを強いられるものです。
だが、これこそウイングマーカーのもっとも得意とするライズ。
水面直下にサスペンド、あるいは浮上するイマージングピューパ。また、水面直下から水中を漂うスティルボーンイマージャーは、羽化出来ずに溺れてしまったもので、トラウトにとってもっとも大好物。
フライパターンはシンプルで、フックはTMC206BL#20〜16でサイズはドリフターに合わせる。
ボディの色は、トラウトハンターのグースバイオットトライコ、ブラウン、BWOなど。またラスティーダン(またはタン)のスレッドだけでタイイングしても淡色のシャックパターンとなりこれがまたよく釣れます。
それから最後に、ピューパのボディ全体は、ヘッドセメントかUVレジンなどで厚塗りするとピューパのシャックがよりリアルに感じられます。
WMとフライの間隔は、ハッキリと水面にライズリングが見える場合は、20~30センチぐらい。
スレたトラウトほど、ライズはしていても水面下で食べたがるものです。また、水面下で捕食しても、ライズリングは出るので、ライズイコール水面ステージだとは思わないこと。これは、大きな魚体ほどそうなります。
ポンドの管理釣り場では、特に効果的な釣り方です。


シャックフライ 5月17日

シャックフライ TMC206BL #20
アブドメンは、ヴェインファイバー ライトシャックを使いシルバーワイヤXFをリビング。
ソラックスは、ヘアーズイアーをボサボサにする。しかし、シャックであるので、フライの背面にはあまりはみ出させない用にカットしてある。
写真のヤマメは、5月17日午後3時に神流川C&R区間でのヒット。
ハッチ系ドリフターは皆無の午後、シャックにのみライズがあった。ティペットは8Xで、フライの上30cmにウイングマーカーをセットしてアップクロスにキャストした。
このパターンは、ヒラタカゲロウ系シャックのイメージだが、コカゲロウ系、マダラ系、ストーンフライ系などシャックバリエーションはたくさんあり、ドリフターシャックの色味やサイズを幅広くタイイングしておいて、ドリフターを見ながらマッチさせて使う。


ウイングマーカーデータ0426


4月25〜26日は、千曲川川上村男橋上にドリフチェッカーの取材に入りました。取材は珍しく順調で、25日で終了。
25日は、11:30からライズ、12時頃にわか雪が来て、その後晴れ上がった後も、ライズは16時頃まで多数見られました。
ハッチは、シロハラコカゲロウ、フタバコカゲロウ、ヨシノコカゲロウ、ミジカオフタバコカゲロウ、メイズコカゲロウなど、コカゲロウ主体。
ライズは、フタバコカゲロウメインに、ヨシノやシロハラもいくらか食われていました。
26日は、同じ場所で、天候は曇りのち晴れ。14時過ぎから、コカゲロウ主体のハッチでライズ多数。やはり捕食対象はフタバがメイン。
ところがライズしているイワナは、フタバコカゲロウでも、水面上に浮いたダンは食わず、水面直下に沈んだ状態のイマージャーばかり捕食するという非常に難しい釣りになっていました。
そこで、ウイングマーカーを使って、フタバコカゲロウのイマージャーを水面下にドリフトしてみました。すると、直ぐにウイングマーカーを水中に引き込むアタリが出てイワナがヒットした。