ドリフティング釣法

トラウトがライズしてくれればよいのですが、ドリフターが流下していても水面へのライズをしないトラウトがいる。アメリカでの研究では、稚魚時代は別として、ほぼ一生ライズをしないで水面下だけで捕食しているトラウトが過半数以上いるといわれている。
ドリフターが無いときのトラウトは、ほぼ仮眠状態に近い「低活性」で低層に定位している。そこへドリフターが増えてくると一気に活性が高まってアクティブになり、水中捕食(水中ライズ)したり、水面まで上昇していわゆるライズしたりするわけです。
この水中ライズを釣るのが、ドリフティング釣法。
水面下表層から中層を流下する(水中ドリフター)にマッチするフライを水中ドリフトして釣るわけです。ですから、ただ低層にニンフを転がすようなニンフィングやルースニングとはまったく違う発想で釣るわけです。
フライを、水中ドリフトするために、スイベル(サルカン)をシンカーに使います。
本流系などでは、WMのLサイズを使い、スイベルは、#5(0.3g)〜#6(0.2g)が最適。HPローリングスイベルやステンサルカンが使いやすいでしょう。