ドライフライ・サーフェイスイマージャーのキャスト&ドリフト

(A)は、ダウンからダウンクロスのキャスト。
ドライフライ〜半沈み系フライを使う場合の理想的キャスト&ドリフト

(B)は、サイドからのクロスキャスト。
フライは、トラウトのフィッシュウインドウ左側面へドリフトさせる。この際、右カーブをリーダーにかけるのが理想。
ドリフトさせるべきレーンへ確実にフライを載せて、ティペットからリーダーにはスラックを入れて、ドラッグを避けるのが重要。

(C)は、アップストリームキャストでの失敗例。
ライズしているトラウトに対しては、フライより先にWMを見せない方が良い。 アップストリームキャストでも、フライをライズレーンに載せるかその手前ギリギリぐらいにドリフトする。

◎イブニングの決め手
イブニングライズを釣るとき、ウイングマーカーを使うと非常に効果的です。
通常なら見えないようなカディスイマージャーフライやスペントスピナーフライが視認出来ることはもちろんですが、通常のドライフライでも、リーダーの沈み込みを防げるので結局フライが沈みにくくなる。また、パターンを問わずフッキング率が向上するという、二次的な効果もよく起こります。これは、WMのほど良い浮力による微妙なテンションがフッキングへの良い方向に作用していると思われる。
また、フィシングプレッシャーの高まっているライザーの場合、ポトンと重い着水波紋を嫌がる傾向がある。それが、WMの空力抵抗でフライのソフト着水が楽に出来ることも、大きなメリットになっている。