2011年05月29日(日)

モンカゲロウの産卵


このところ、夕方頃になると渓流の上空ではモンカゲロウのスウォーミング(群飛現象)がよく観察できる。

初めは、オスが垂直上昇と急降下を繰り返すダンスのような飛び方がみられ、それはやがて、メスが一斉に上流へ向かって移動する遡上飛行にかわる。上流の産卵地にたどり着いたメスは、産卵地付近を周回飛行しながらタイミングをはかり、あるときフワリと岸際のヒタヒタするような浅い流れに着水して産卵をする。

この産卵風景の観察は、刻々と暗くなることもあり、そのポイントを察知するのがなかなか難しい。産卵後のメスはすぐに弱って流れに落ちる。


最大で25ミリぐらいにもなるモンカゲロウは、日本では最大種のカゲロウ。

温暖地では、4月から羽化シーズンに入り、北海道では7月上旬頃まで羽化が見られる。関東地方の平地渓流から山地渓流では、ゴールデンウィーク頃から5月いっぱい羽化が見られる。