2006年03月25日(土)

大分県大野川


3月12日から22日まで九州の川を回ってきました。
最初は、大分県竹田市の大野川。13日15日16日の3日間を過ごしました。
初日13日は朝に小雪が時々舞い、14日は午前中を中心に数センチも雪が積もる有様。九州なのに思いっきり寒くて参った。
その挙げ句に15日は土砂降りの嵐。
この川は阿蘇連山の北側を流れており、あちこちから湧水が流れ込んでいる。
そのため、こんな天候の日々でも、日中の水温は13〜15℃と安定していた。
その湧水の影響は、水生昆虫の動きに大きく現れていた。
水生昆虫の羽化は、昼前から午後がメインで、サイドコカゲロウ、ヨシノコカゲロウ、シロハラコカゲロウなどコカゲロウ系は多数。
さらに、午後を中心に、もうアカマダラカゲロウにエラブタマダラカゲロウ、エルモンヒラタにナミヒラタ。
さらに驚いたことに、午後5時頃には、シーズンのハシリだろうけどモンカゲロウまで出てきた。
水中の季節進行は、関東あたりに比べると確実に一ヶ月ぐらい早い様子。
カワゲラは、オナシカワゲラが、アダルトを数匹見かけた程度。その代わり、ウルマーシマトビケラにコガタシマトビケラ、ヤマトビケラ
はかなりの量が出ており、マルツツトビケラは、たくさんのケースだけが川底の石に残されており、ハッチはすでに下火段階に入っている模様。
水中写真には、ヒゲナガカワトビケラのネットと、たくさんのヤマトビケラのケース、コガタシマトビケラのネットも二つ見えます。
このように、水生昆虫には素晴らしい川でしたが・・・ヤマメの姿はサッパリで・・・。